吉祥寺 家具の対象
当たり前だと思っているシステムが気象庁に整えられたのは意外に新しく1994年からである。
長年にわたって地震に悩まされてきた日本ならではの速報システムであり、地震発生から2分で震度3以上の地域が発表され、3分で津波の発生の有無や規模、来襲場所が予想される。
そもそも「津波」は英語でもTUNAMIであり、国際語としても通用する。
津波研究で日本は世界のトップに君臨するというわけだが、裏返せば、日本が何度も津波に襲われ、多くの命を失ってきたことにほかならない。
気象庁の記録に残っている一番大きな津波被害は、1896(明治29)年の明治三陸地震津波である(図表)。
実に2万2OOO人余りの死者を出した巨大津波であったが、地震の規模ものはマグニチュード6.8と巨大地震の産地である三陸沖としては小さい方であった。
ところで、マグニチュードについては注意したいことがある。
地震というのは、簡単に言ってしまえば地下の岩盤が割れたり壊れたりすることであり、ときのエネルギーの大きさをマグニチュードという単位で表す。
マグニチュードは1、2、3・・・と増えていくが、増え方は階段を1段2段と上っていくようなものではない。
マグニチュードが一目盛り増えるとエネルギーは約32倍になるのである。
つまりマグニチュード2は1の約1211倍。
3は2のやはり約1111倍。
だから3は1の約1O24倍もの大ききになるのである。
話を明治三陸地震津波にもどすと、マグニチュード7から8の巨大地震に馴れている当地では、約32分の1や1024分の1ぐらいでは、人々はそれほど驚かなかったと考えられる。
揺れによる被害も少なかったであろう。
折しも、日は旧暦の端午の節句であり、伝統行事が息づいていた明治時代のこと、多くの家族連れが着飾って祭りを楽しんでいた。
ところが、地震は震度に比べて大きな津波をひき起こす特別な津波地震であったのだ。
地震発生後まもなく、三陸沖一帯を日本史上最大とも言われる高さ24メートルもの津波が襲い、日本史上最悪と言われる被害をもたらした。
地震とは先ほども書いたように地下の岩盤が壊れてしまうことである。
地震ものは普通だいたい数十秒ぐらいで、あと四方八方に振動が伝わって先々をゆさゆさと揺らすのである。
地震が強いと、振動も強く長い。
寺の鐘を、そうっと突くとすぐに音が響かなくなるが、力いっぱい突くといつまでも鐘がふるえている。
イメージである。
振動だが、実は何種類もあり、人が感じる振動はうちのいくつかである。
つまり感じない振動もあるのだ。
振動を速さで分類したものを周期と呼ぶ。
速くせかせかと揺れる短周期から、ゆっくりと揺れる長周期まで、地震を考えるうえで重要な言葉である。
たとえば、人が敏感なのは0.3秒の短周期である。
振動が多いと「今度の地震はよく揺れたな」ということになる。
重要なのは、建物の種類によって感じやすい周期が違うことである。
木造2階建てで約0.3秒、鉄筋コンクリート5階建ビルで0.4秒弱、鉄骨で揺れやすいということで、それぞれの建物はそれぞれの周期の振動に襲われたときに著しく揺れが増し崩壊しやすくなるのだ。
以上が地震と振動の一般的な説明である。
そこで津波地震だが、一般的ではなく、地下の岩盤が壊れるのに数分もかかる特別な地震である。
ゆっくりと壊れた振動は周期も長くなり数分の単位となる。
こうなると、人は揺れを感じず、建物も無事である。
ところが超長周期は、大津波をひき起こすのに最適なのである。
かくして、揺れを感じず、周囲に目立った変化もないのに、突然、大津波に襲われるという事態が出現する。
明治三陸地震津波もパターンであった可能性があるのだ。
そうだとすれば人々は揺れを感じず、避難するきっかけさえもなかったのである。
った。
NASA(米航空宇宙局)の発表によれば、地震後、北極の地軸が約2.5センチ東へずれ発生し海水を伝わる津波の恐ろしきは、マグニチュードの大きさだけでは測れない。
たとえば、津波は岸に近づけば近づくほど、高さが増して行く。
漁船が海上で地震に遭い、津波が発生したが沖ではあまりにも小さかったので、追い越されたことさえ気がつかずに帰ってみると、海岸沿いで急成長した数メートルの津波に襲われて港は全滅していたというたぐいの話はめずらしくない海が深ければ深いほど津波は早く進む。
水深4000メートルでジェット機並みの時速700キロメートル、水深1000メートルでも新幹線並みの時速21300キロメートルである。
水面の深き青さがしばしば宝石の輝きにも例えられるインド洋は水深400のだ。
日本は地震大国だと言われる。
地球で起きる地震の1O%は日本で起こっているからだ。
それでは実際、1年に何回ぐらい起きているものなのだろうか。
気象庁の震度データーベースにある震度4以上の地震を年ごとに拾ってみると図表のようになる。
単純に5年間を平均すると考えれば、震度4という中震以上の揺れが国の看板を堂々とあげてもどこからもクレームはなさそうである。
震度が3、2、1と低くなれば、頻度は増える。
体に感じない地震も含めれば、実は一時間に1回くらいは日本のどこかは揺れているのだ。
ちなみに震度は、それぞれ場所で感じる揺れの強きであり、先ほど説明したマグニチュードで表される地震ものの強さとは違うので注意されたい。
気象庁は震度を一から7の段階に分けている。
これによると震度4は、すわりの悪い花瓶が倒れ、水がこぼれる強きとなっている。
三宅島噴火による群発地震と鳥取西部地震が重なった2OOO年には356回を数え震度は、地震動の強さの程度を表すもので、震度計を用いて観測する。
「気象震度階級関連解説表」は、ある震度が観測された場合、周辺で実際にどのような現象や被害が発生するかを示すもので、衰を使用される際は、以下の点に注窓されたいのではない。
場合がある。
表では、ある震度が観測された際に通常発生する現象を記述しているので、これより大きな被害が発生し、逆に小さな被害にとどまる場合もある。
同じ市町村であっても場所によっては震度が異なることがある。
また、震度は通常地表で観測しているが、中高層建物の上層階では一般にこれより揺れが大きくなる。
エレベーターの障害、石油タンクのスロッシングなどの長周期の揺れに特有な現象が発生することがある。
構造物の耐震性の向上などで実状と合わなくなった場合には、内容を変更することがある。
ほぼ毎日、花瓶が倒れる以上の揺れがあったのだ。
改めて私たちの足元がいかに不安定であるかを思い知らされる事実である。
ところで、地震の振動は四方八方に広がっていくが、伝わり方は一様ではない。
硬い岩があればはね返ることもあるし、土中の性質によっては、強くなったり弱まったりする。
震度を決めるうえで特に重要なのは、私たちのすぐ足元にある地盤である。
よく「地盤が良い、悪い」という言い方をするが、「地盤が固い、やわらかい」と言い換えることができる。
地球の46億年という長い歴史の中で人類が登場したのは、わずか15O万年前からだと言われている。
これに比べて大陸は少なくとも7億年ぐらい前までには、姿を表していた。
当初からある陸塊は非常に堅牢な岩盤であり、地震の振動が届いてもあまり揺れない。
また安定していて地震も起きないことが多い。
一方、2億年ぐらい前から現代にかけて盛んに活動をしている大地がある。
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